セレンディピティ童話 虹の蜜

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昔、あるところにお花畑を飛び回る蝶達がいました。

蝶達は花の蜜を吸ったりお花の周りを飛び回っていました。

そこへ一人の少女がやってきました。

少女はお花畑にしゃがみこんで泣き始めました。

それを見た一匹の蝶は少女の周りを飛び回りこう言いました。

「泣かないで、悲しまないで・・・。綺麗なお花が咲いてるよ・・・。元気出して・・・。」

しかし、少女はうつむいたまま泣いています。

困った蝶は考えました。そして蝶のおじいちゃんの言っていたことを思い出しました。

「空に架かる虹の蜜を吸った蝶は永遠に虹色に輝くそうじゃ・・・。」

蝶は虹色に輝く姿をみせて少女を泣き止ませようと思いました。

蝶は空高く舞い上がり虹を探し始めました。すると、雨が降ってきて嵐になりました。

枯葉や小枝にぶつかりながらも懸命に飛び続けました。

そして、嵐が静まり虹が出ました。

「あ!虹だ!!」

蝶は虹に向かって飛び続けました。フラフラになりながらやっと虹にたどり着きました。

「やったぁ!虹についたぞぉ!!」

蝶は虹の蜜を吸いました。おなかいっぱいに吸いました。

すると、蝶の羽は銀色に輝きだし満腹のおなかは虹色に輝きだしました。

そして、蝶は銀のネックレスとなって少女の前に落ちました。

それを見た少女は、「まぁ!きれい!虹色に輝いてる!!」

綺麗な蝶のネックレスを見た少女は機嫌が直りネックレスを持って走り始めました。

それから、ある建物に入り少女はこう言いました。

「おまわりさん。落し物です。」

~おわり~

少女は素直な良い子ですが、少し腑に落ちない物語です。

作品に物語を付けると面白いなぁ~。へたくそを嵐の中を飛んだことでカバー出来たし。(笑)